Japanese
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研究と報告
カップ関節形成術の評価とその実際
Evaluation and practice of cup arthroplasty.
大谷 淳
1
Atsushi OHTANI
1
1京都大学医学部附属病院,理学療法部
pp.45-49
発行日 1974年1月15日
Published Date 1974/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100762
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はじめに
京都大学病院整形外科において,各種股関節疾患により股関節の機能障害の著しい患者に対して,股関節形成術等が多く行なわれる.その主なものは,Charnley type全置換術,カップ関節形成術,人工骨頭置換術,大腿骨骨切り術である.これら全ての術後訓練が理学療法士に指示され任されるが,今回はカップ関節形成術について述べる.
カップ関節形成術は京大病院において,昭和41年よりStinchfieldの方法により6例行なわれ,昭和43年以降はBoston方式によって昭和47年4月までに38名41関節行なわれた.ここでは昭和44年の第4回日本理学療法士学会で,砂川勇RPTより報告されたBoston方式のカップ関節形成術の術後訓練プログラムにそって理学療法を行なった症例について,その評価と実際について報告し,問題点と反省点を考察してみたい.
症例の内容は表1である.
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