特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅴ 作業療法
扉
pp.495
発行日 1971年11月9日
Published Date 1971/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100511
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作業療法のカバーする範囲はひろい.そのためときにはその中心的な特徴は何なのかということが問題になったりもする.しかし以前あったような作業療法即職業訓練という誤解はほぼ影をひそめ,作業療法が医学の新しい治療技術の体系であるという認識がしだいに確立されつつある.野村・宮前論文と吉村論文は脳卒中の運動障害そのものの評価を治療の理論と実際をそれぞれの角度から述べ,鎌倉論文は失行・失認症の作業療法という魅力ある分野の探求のひとつの試みを報告する.寺山論文は,医学的リハビリテーションの最終の環であり,職業的リハビリテーションへのかけ橋としての職業前作業療法の実際を実例を通してのべている.読者はこれらのなかに,脳卒中のOTの多彩な各側面が照し出されているのをみるであろう.なお作業療法のもうひとつの領域であるADLは他のセクションにおさめた.
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