研究と報告
脳性麻痺(CP)の運動年齢テストの検討
保田 良彦
1
1整肢療護園
pp.67-71
発行日 1967年5月9日
Published Date 1967/5/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100034
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はじめに
脳性麻痺に理学療法を実施するにあたっては,いうまでもなくいろいろな評価が必要となる。そのうち主だったものをひろってみても,関節可動性テスト,筋力テスト,日常生活動作テスト,運動発達段階テストなどがある。このうち運動発達段階評価についてこれから述べるのだが,脳性麻痺に対する機能訓練は,運動発達の順序をおってすすめていくべきなので,この評価はきわめて大切なものといえよう。現在までに各方面からいくつかのものが公にされているが,整肢療護園では数年来,M.K. Jonson,F.N. Zuckによって工夫されたMotor Age Test(運動年令テスト)を採用し,すでに多数の症例にこれを試みてきた。いろいろ検討してみると,この評価方法には便利な点が多々あるが,その反面いくつか問題点もあるので,今後この種の評価方法を改善していくための資料として,研究の結果を報告することにする。
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