書評
現場ですぐ役に立つ実用の書「写真でみるリハビリテーションの実際(Ⅰ)」―大塚哲也著(厚生年金玉造整形外科病院)
岩本 敬
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1大阪大学付属病院整形外科リハビリ部
pp.8
発行日 1967年5月9日
Published Date 1967/5/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100018
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本書はわれわれPTに必要な実技のうち実用的な面で,PT制度制定に伴なう一定基準に合致したものをとりあげ,写真をもって解説されている。とくに補装具を各項で用いられているのは,著者が国家試験委員として実技でこの分野を担当され,この面の必要性を考慮されたものと思う。
序文において,“人を指導する以上,まず指導する本人自身が患者の動作も実際にできなければ真の意味の指導ができるとはいえない”と指摘されている。まったく同感である。この意味で始めに理学療法の基礎的な面がとりあげられている。すなわち,患者の指導には正確な計測による判定により,機能障害を発見して,それに適した運動法の実施である。
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