鏡下咡語
重松康先生
佐藤 武男
1
1大阪府立成人病センター病院
pp.276-277
発行日 1986年4月20日
Published Date 1986/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210115
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重松康先生が急逝されてすでに1年になる。この1年彼への鎮魂の思いが私の日常性のなかにしばしば走馬燈のように浮かんでは消えた。
重松康先生は1984年7月20日に急逝された。その日あまりにも非情な報せが私の耳に入ったのは昼食中であったが,激しいショックを受け食事をする気になれずしばらくのあいだ考えこんでしまった。晴天の霹靂,断腸の思いとはこのことをいうのであろう。ちょうど1か月前に久留米にて頭頸部腫瘍学会のときに昼食をともにしたが,そのときの会話は娘が新進陶芸家として成長してきたので個展を開くからぜひ見てほしい,という父親としての心情を示したものであった。
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