特集 新時代の歯科口腔保健—ライフコースアプローチを踏まえた健“口”施策
地域の“復興”と住民の口腔の“復康”
岸 光男
1
,
佐藤 俊郎
1
1岩手医科大学歯学部口腔医学講座予防歯科学分野
キーワード：
東日本大震災・津波
,
口腔関連QOL
,
歯科保健医療
,
GOHAI
Keyword:
東日本大震災・津波
,
口腔関連QOL
,
歯科保健医療
,
GOHAI
pp.531-540
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890060531
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ポイント
◆東日本大震災被災者健康調査では、被災直後の口腔関連QOLを低下させる要因には「義歯を紛失した」など震災後特有のものがみられた。
◆被災地住民の口腔関連QOLは震災後全国値より低値であったが、3年後の2014年ごろまでには全国値以上になり、その後全国レベルで安定した。
◆口腔関連QOLを上昇させた要因には歯科医療提供体制の維持による口腔内状況の改善に加え、町の復興の機運による心理的影響が考えられた。
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