書評
豊川 行平・森 路彰・佐藤 徳郎・重松 逸造 著—「衛生公衆衛生学」
橋本 秀子
1,2
1日本看護協会保健婦会
2教育委員会
pp.49
発行日 1959年2月10日
Published Date 1959/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201815
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最近公衆衛生関係の図書で,これは,と思う出版が2〜3目につく様になつた.もとより,読者層は,医師とか,医学生とかに限られているものが多いのだが,私達保健婦が日常の活動をしてゆく為に,支えとなるような内容をふくむものも.決して少なくはない.
この衛生・公衆衛生学も,衛生学領域の漸新の資料によつて.斯界の権威者の諸先生方が力筆をふるわれたものであつて,一般保健婦には.所々難かしいかと思われる個所はあるにしても.衛生・公衆衛生に関する参考書に良書の1冊を加えたと考える事が出来よう.もちろん.これは.実務の為の手引ではないし.対象も医学数育の場合に用いられるよう編さんされたものであるから.直接業務に役立てる,とゆうよりも,自分達の頭をまとめ直し,考えてみるというような読み方を望みたい.
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