目でみる耳鼻咽喉科
口唇粘液嚢胞
村島 二郎
1
1健康保険諫早総合病院耳鼻咽侯科
pp.492-493
発行日 1983年7月20日
Published Date 1983/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209628
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発語・咀嚼に際し物理的刺激が加わる局所であるためか,口唇粘液嚢胞の発生はかなり頻度が高い。あらゆる年齢層にみられるもので,粘膜面に波動性のある膨隆を生じ,半透明にみえ,診断は肉眼的に容易である。下口唇に好んで発生する。
鑑別診断としては,口唇癌(難治性の深い潰瘍形成で,潰瘍周囲に必ず硬結がある)であるが,これとは肉眼的にも十分鑑別しうる。
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