特集 耳鼻咽喉科MEの進歩
VI.観察記録
ホログラフィ
小倉 義郎
1
Yoshio Ogura
1
1岡山大学医学部耳鼻咽喉科
pp.839-844
発行日 1981年10月20日
Published Date 1981/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209331
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I.はじめに
ホログラフィholographyはレーザ光の干渉現象を応用した特殊な光学技術である。
ホログラフィの概念は,最初,X線顕微鏡の解像力の向上について研究していた英国のGabor,D.1)により案出され,1948年にその理論と基礎実験が報告された。その後,長い間,この研究は理論的な興味のみしか注目されなかったが,レーザが実用化されるようになってから米国のLeith,E. N. とupatnieks, J.(1962年)2)がレーザ光の単色光性の強い,従って干渉性の強い特性(coherency)に着目し,これを光源に用いることによってホログラフィを全く新しい光学技術として完成させた。
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