目でみる耳鼻咽喉科
鼓膜損傷
天津 睦雄
1
1神戸大学医学部耳鼻咽喉科
pp.532-533
発行日 1981年8月20日
Published Date 1981/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209286
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鼓膜損傷には直達性(直接的)損傷と介達性(間接的)損傷がある。前者は耳掻き,マッチ棒などによるものが多く,後者は平手打ち,拭鼻,通気,爆風などによるものが多い。通常,伝音障害が主で損傷鼓膜も10日から2週間で修復されることが多いが,重度の場合は内耳障害による感音難聴やめまい,平衡障害をきたすことがあり,時には顔面神経麻痺を伴うことすらある。
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