特集 耳鼻咽喉科と感染症
V.感染症治療上の問題点
感受性検査からみた抗生物質の用法
嶋田 甚五郎
1
,
伊藤 一広
2
Jingoro Shimada
1
,
Kazuhiro Ito
2
1東京慈恵会医科大学第2内科
2東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部,細菌血清科
pp.897-904
発行日 1980年10月20日
Published Date 1980/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209166
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I.はじめに
National Center for Health Statics(米国)での1975年の発表によれば,"sore throat"を主訴として一般臨床医を訪れた患者数は第4位を占め,その臨床検査や抗菌剤ならびに他の薬剤使用などに支出された費用は年間約3億ドルにも達したといわれる。common coldならびにsore throatなどによる欠勤や早退などの労働損失をも考慮に入れると年間約10億ドルの支出ともいわれる。この意味でも耳鼻咽喉科領域での感染症の適正管理治療の社会的経済的意義は極めて大きい。
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