創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
特殊患者に対する治療上の注意点
気管支喘息のある時
牧野 荘平
1
1獨協医科大学アレルギー内科
pp.901-903
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208795
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喘息の診断
喘息は発作性の呼吸困難と喘鳴を主な症状として,可逆的な気道収縮がその原因である。非発作時には健康者と変らない。このような特色ある症状のため,典型的な場合は診断に困難はない。しかし,発作的,ないし散発な呼吸困難,喘鳴,せき,たんを示すものに,心不全(心臓喘息),慢性気管支炎,肺気腫,びまん性細気管支炎,転移性カルチノイド,結節性動脈周囲炎,肺癌,気道内異物,腫瘍による気道圧迫などがある。一応,胸部X線撮影,心電図,呼吸機能検査(気管支拡張剤による改善,1秒量の低下,拡散機能正常など),好酸球増多,アレルギーの存在などをチェックする。
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