臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
III.呼吸器疾患
3.喘息治療の問題点
気管支喘息発作時の治療
佐々木 孝夫
1
1東北大第1内科
pp.1820-1822
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208163
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
喘息発作は種々の誘因で起こり,多くの増強因子によって修飾される.すなわち,抗原への曝露,呼吸器感染,物理的・化学的刺激物質の吸入,アスピリンなどの薬剤,さらには運動あるいは心因と多くの因子が発作を誘発し,増強する.発作の治療は,誘因,増強因子の排除は当然として,すでに起こっている気管支筋攣縮,粘膜浮腫,喀痰排出困難に対する対策となり,なかでも,気管支筋攣縮の対策が中心となる.また,カテコールアミン系の治療に抗して発作が継続する喘息発作重積状態に患者が陥らないようにしなければならない.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.