Otolaryngology Volume 49, Issue 1 （January 1977）

耳鼻咽喉科 49巻1号（1977年1月発行）

Japanese English

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先天性完全正中頸瘻の1例 THYROGLOSSAL FISTULA, A CASE REPORT 平島直子 ¹ , 南立昌幸 ¹ Naoko Hirashima ¹ ¹九州大学医学部耳鼻咽喉科学教室 pp.31-33

発行日 1977年1月20日 Published Date 1977/1/20

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208450

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　I．緒言

　先天性正中頸瘻は甲状舌管の残遺により生じると言われている。瘻孔が盲管に終る不完全瘻孔と，内口と外口を有する完全瘻孔とに区別されている。完全正中頸瘻は比較的少なく，本邦では10例の報告があるのみである^1）2）。最近，完全正中頸瘻の1例に対し，手術を行ない治癒させたのでここに報告する。

　A 21 year-old woman was hospitalized because of secretion of saliva and fluids from the thyroglossal fistula since her birth.

　The fistula was surgically removed which showed no adhesion to the hyoid bone.

　The patient made an uneventful recovery and remains well, one year after the operation.

基本情報

電子版ISSN 印刷版ISSN 0386-9679 医学書院

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