Japanese
English
症例報告
正中頸嚢胞の1例
A case of median cervical cyst
鍋島 資幸
1,3
,
熊切 正信
1
,
大河原 章
1
,
吉田 哲憲
2
Motoyuki NABESIMA
1,3
,
Masanobu KUMAKIRI
1
,
Akira OHKAWARA
1
,
Tetsunori YOSHIDA
2
1北海道大学医学部皮膚科学講座
2北海道大学医学部形成外科
3北海道大学医学部附属病院皮膚科
1Deapartment of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
2Department of Plastic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
正中頸嚢胞
,
嚢腫
,
甲状腺組織
Keyword:
正中頸嚢胞
,
嚢腫
,
甲状腺組織
pp.644-646
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901602
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66歳,女性に生じた正中頸嚢胞の1例を報告した.臨床的には頸部正中線上,甲状軟骨よりやや上方の約2.5cmの円形嚢腫で,下床との癒着なく可動性は良好であった.切除組織は,結合組織内に内腔が複雑に入り組んだ多房性の嚢腫があり,嚢腫壁の内腔は1〜数層の線毛上皮により取り囲まれていた.また,周囲の組織の一部には甲状腺組織も見られた.正中頸嚢胞と診断しSistrunk法にて切除した.切除後1年経過した現在までに甲状腺機能低下や再発は見られていない.
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