Japanese
English
症例
正中頸嚢腫の2例
Two Cases Medial Neck Cyst
岩佐 博
1
,
宮川 淸
1
,
小澁 勝彥
1
,
鈴木 啓央
1
,
增田 英治
1
Hiroshi IWASA
1
1東京医科歯科大学第一外科教室
1Department of the first surgery, Tokyo Medical and Dental University
pp.751-755
発行日 1957年9月20日
Published Date 1957/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202051
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正中頸嚢腫は舌根部盲窩と甲状腺峡部の中間に発生する先天性嚢腫であり,一般に原始胸腺の下降によつて生ずる甲状舌管の遺残物なる上皮細胞より発生するものと考えられている.この嚢腫が外部に自潰すると,正中頸瘻を形成する.本疾患については,既に内外の諸家により臨床並びに剖検所見につき種々の観点から研究されている.最近著者等は比較的高年者に臨床症状を呈した二例を経験し一例は炎症を伴つたのでこゝに報告する.
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