Japanese
English
原著
正中頸嚢胞
Median Cervical Cyst (Thyroglossal Duct Cyst)
秋山 真志
1
,
宮川 俊一
1
,
仲 弥
1
,
原田 敬之
1
Masashi AKIYAMA
1
,
Shunichi MIYAKAWA
1
,
Wataru NAKA
1
,
Takashi HARADA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.1063-1067
発行日 1988年11月1日
Published Date 1988/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203999
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症例は30歳,男.3年前より頸部正中の腫瘤に気づいていたが放置.初診時,頸部正中に2.5×1.5cmの縦長,索状の表面常色,弾性硬の皮下腫瘤を認めた.正中頸嚢胞の診断にて,舌骨の一部を含め嚢腫摘出術を施行した.正中頸嚢胞は甲状舌管の遺残組織より生じる先天性頸部腫瘤であり,現在まで数多くの症例が報告されている.しかし,皮膚科領域での報告は比較的稀である.今回,著者らは最近10年間の文献報告例に自験例を加えた本症270例に対して臨床統計的検討を加えた.
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