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Andantol jellyの耳鼻咽喉科領域における治療経験
加藤 秀雄
1
,
湯川 伵朗
,
飯塚 俊勝
,
今給黎 守慶
,
田村 伝
,
大木 喜文
,
山川 薫
1東京医科大学病院耳鼻咽喉科教室
pp.519-523
発行日 1962年6月20日
Published Date 1962/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202866
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はじめに
耳鼻咽喉科領域に於て,いわゆるアレルギー性疾患に使用されている抗ヒスタミン剤には種々のものがある。日常の臨床でこれ等のものは治療上に大きな利点をもたらしているが,必ずしも常に満足な治療効果を示している訳ではない。実際問題として優秀な抗ヒスタミン剤たる条件としては,臨床的に極めて有効であると共に,副作用が少ないものである事が望ましい。Schúler undKlebeによつて合成されたAndantolは全く新らしい抗アレルギー剤で,強力な抗アレルギー作用,抗ヒスタミン作用,抗セロトニン作用を有し,且つ副作用が殆んどないとされている。今回著者等は住友化学工業株式会社よりAndantol jellyの提供を受け,2〜3の耳鼻咽喉科領域におけるいわゆるアレルギー性疾患に使用し興味ある成績を得たので,その治験成績について報告する。
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