Japanese
English
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口蓋扁桃リンパ上皮腫症について
LYMPHOEPITHELIOMA OF PALATINE TONSILS
山本 肇
1
,
今給黎 守慶
1
,
山川 薫
1
,
岡崎 徹
1
,
熊己 敏郎
1
Hajime Yamamoto
1
1東京医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.701-705
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492204001
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Ⅰ.緒言
1921年Schmincke11)およびRégaud9)がはじめて記載したいわゆるリンパ上皮腫は,まれに外国文献で報告されているが,本邦ではその数きわめてすくなく,緒方6),大沢5),河端3),吉田12)らの報告例をみるにすぎない。しかもこれらの症例は,最近臨床病理学的全国調査を行なつた大塚氏の報告(日本癌学会シンポジアム"悪性リンパ腫とその周辺"19644))によれば,ほとんどが鼻咽腔原発例で,口蓋扁桃原発例はきわめてまれであると思われる。
著者らは最近,口蓋扁桃に原発せる本症の2例を経験したので,臨床経過の概要を記し,その組織学的判定基準の現況について,若干の考察を加えたので報告する。
Two cases of lymphoepithelioma with clinical observations and a detailed microscopic studies on the growths are reported.
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