鏡下耳語
卒業後医学教育について—医局連絡会アンケートより
佐々木 好久
1
1駿河台日大病院耳鼻咽喉科
pp.248-249
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203929
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国家試験終了後はほとんどの人達が大学付属病院各医局に入局するのが最近の傾向である。そしてわれわれが大学医局で研修している内容は耳鼻咽喉科専門医のコースである。そこで耳鼻咽喉科医の卒業後教育には大学病院医局内での研修教育をまずとりあげる必要がある。そしてどの程度までの学識と技術をどのようにして習得するのか,また反面大学医局の教育責任という問題が出てくる。
ところで42年4月医学会総会の折に名古屋で各大学付属病院耳鼻咽喉科医局連絡会が設立された。その連絡会が42年秋各大学耳鼻咽喉科医局員に行なつた生活問題に関するアンケートには興味ある問題が含まれている。アンケートの内容は現在各医局内の教育カリキュラムの有無,専門医制度の必要性の有無およびその理由,内容など,また生活経済問題,外勤パートの問題,退局後の教育研修方法,研究問題などに関連した広汎なものである。そこでは大多数の医局員が卒業後の教育カリキュラムの充実を望んでいるのが印象的である。
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