特集 耳鼻咽喉科領域における症候群
Vogt・小柳・原田症候群
pp.1337
発行日 1967年12月20日
Published Date 1967/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203883
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1926年原田永之助は,頭痛,食思不振,悪心嘔吐を伴い,両眼に強い網膜剥離をきたす急性ビマン性脈絡膜炎が起こり,時に脳脊髄液の細胞増多や頭髪の脱落,白変を伴うことを見出し,これを非化膿性ビマン性脈絡膜炎と呼んだが,後にこの症候群は原田病とよばれた。
1906年Vogtは頭髪あるいは睫毛の白変を伴う両眼の重篤なブドー膜炎のあることを記載し,1929年小柳は文献の12例に自験例を加え,難聴,皮膚白斑,毛髪の脱落白変を伴い両眼に重篤なビマン性ブドー膜炎紅彩毛様体炎をきたす疾患があることを報告した。その後この症候群を,フオークト・小柳症候群と呼んだ。
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