特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべて
11.全身症状を伴うぶどう膜炎
Vogt-小柳-原田病
山木 邦比古
1
1日本医科大学千葉北総病院眼科
pp.229-236
発行日 2007年10月30日
Published Date 2007/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102034
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はじめに
Vogt-小柳-原田病(以下,原田病)はメラノサイトに対する自己免疫疾患であり,メラノサイトの存在する全身のどの臓器にも炎症の起きる可能性のある全身疾患である。前駆症状を除けば,症状の出現は眼,内耳あるいは中枢神経系に最初に出現することが多く,眼病期から回復期に移ってから皮膚症状が出現することが多い。前駆症状も原田病が間違いなく全身疾患であることを示している。治療は病初期に炎症反応を頓挫させることができれば予後はよいが,遷延化や再燃を繰り返すと予後不良となることもある。
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