今月の表紙
Vogt-小柳-原田病
内田 強
1
,
坂本 泰二
2
1昭和大学
2鹿児島大学
pp.1196
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105351
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症例は48歳,女性。2週間前より感冒様症状があり,左眼の変視症,軽度の頭痛を自覚し来院。
初診時視力は右0.3(矯正1.2),左0.1(矯正0.6),眼圧は右12mmHg,左14mmHg。両側の軽度前房内炎症,視神経乳頭の発赤あり。後極を主とする広範囲の漿液性網膜剝離を両側に認め,炎症所見の特に強かった左眼では,網膜周辺部から毛様体扁平部にかけて全周に滲出性変化がみられた。フルオレセイン蛍光眼底造影にて,早期の脈絡膜充盈遅延,中期に顆粒状蛍光漏出,後期には網膜下への色素貯留とVogt-小柳-原田病の典型的所見を呈した。
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