特集 耳鼻咽喉科領域における症候群
序言
西端 驥一
,
大藤 敏三
pp.1275
発行日 1967年12月20日
Published Date 1967/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203857
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症候群とは何かという解答はむずかしい問題であるが,数多い報告例の中に多種多様の症候群が出てきて臨床医家を戸惑いさせる現状が出版企図の一つ。またこれとは別にこの刊行が症候群の基本となるある単数複数の器官の疾病や病態の同異性とか混合性とか,またそれらの分析ということに役立つ第一歩であれば幸いである。以上の点を考えて事典的ならびに解析的考慮も配して,ここ10年間耳鼻咽喉科領域内で報告された症候群を主体として編纂されたものが本特集である。
症候群を組立てている基礎疾患が,克明に解析され尽してしまうと症候群の名も不必要になるが,古典的名称は残される方が便利な場合もある。また初めて発見発表した歴史的な因縁も棄て切れない。
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