特集 鼓室形成術
鼓室形成術の特集に序す
西端 驥一
1
,
大藤 敏三
1
1耳鼻咽喉科
pp.815
発行日 1962年10月20日
Published Date 1962/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202921
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伝音聴力障害の手術的治療としての鼓室形成術,Tympanoplastyは20世紀耳科学に於ける新造語として登場し日本に於ても既に数年間之に関する研究は間断無く続けられて来ている。そこで此の間に充分咀嚼された内容を集めて一括する機会を得た事は寄稿された執筆者の熱意に対して感謝されねばならない。
鼓室形成術の創始者として名前が挙げられるMoritz(1950)も,Wullstein(1952)も,そしてZöllner(1951)も皆独乙入である為め勿論純独乙語としてGehörbesserungsoperationという名称もある訳だが鼓室形成術程全世界の国の人達が関与した手術は無い様に思える。そして又決して突如として耳科学会に登壇した手術ではない。
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