薬剤
慢性副鼻腔炎患者における上顎洞内Predex注入の効果について
滝本 勲
1
,
藤田 謹司
1
1名古屋大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.69-73
発行日 1967年1月20日
Published Date 1967/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203721
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Ⅰ.緒言
慢性副鼻腔炎は,副鼻腔の解剖学的特殊性すなわち骨の中に存在する含気腔であつて,しかも排泄口は小であるため一度炎症を来たした場合内部に貯溜する膿汁粘液などが排泄し難く,また薬剤も到達し難いため,悪循環を来たし易く治療はなかなか困難である。
本疾患に対しては古来から保存的療法と手術的療法があり,近年にいたつて化学療法の発展に伴い局所への薬剤投与および酵素療法が多く用いられ検討される様になつた。
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