特集 形成と機能訓練
形成
口蓋裂の形成術
岡 達
1
,
金田 敏郎
1
,
大橋 靖
1
1東京医科歯科大学第一口腔外科学教室
pp.1335-1345
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203701
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Ⅰ.いとぐち
口蓋裂の形成手術は,今日,主として言語治療面からの要請によつて,言語回復を主眼とする機能手術が採られる一方,それに伴つて,言語障害の発現を未然に防止する意味から手術年齢を1歳前後に引き下げる傾向にある。
かかる観点から手術の術式は,特に鼻咽腔閉鎖機能を回復する目的に沿う幾多の術式が発表され,このような適正な手術を適期に行なう場合には,言語障害の発現を回避しうるといわれている。また,もしそれが発現した場合でも比較的短期間の言語治療によつて矯正ができると期待される。
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