特集 形成と機能訓練
形成
顔面の形成について—耳鼻科領域における
大森 清一
1
,
倉田 喜一郎
2
,
平山 峻
2
1東京大学形成外科
2東京警察病院形成外科
pp.1319-1334
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203700
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ.はじめに
顔面の形成とは,きわめて広範囲にわたるので本誌上では耳鼻科領域における症例中とくに重要と考えられる症例群についての我々の考え方,治療方針などについて述べることにし,上口唇(唇裂その他の諸問題),耳部(小耳症および耳部の諸畸型,後天性変形)の諸問題については割あいし,他の機会にゆずることにする。
したがつて本稿で述べる顔面の形成とは,先天性鼻変形の一つである鞍鼻および唇裂にふついして起つて来る鼻部の変形と,後天性疾患としては顔面外傷(主として交通事故による新鮮例),および顔面外傷による陳旧性顔面骨々折による種々の変形に対しての諸問題および治療法を述べることにする。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.