Japanese
English
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内耳開窓術および卵円窓手術における麻酔
THE CHOICE OF ANESTHESIA IN FENESTRATION OPERATIONS
森谷 研介
1
,
小野田 元男
1
,
堀 興雄
1
Kensuke Moriya
1
1岡山大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.801-804
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203633
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Ⅰ.緒言
耳硬化症およびその他の伝音系耳疾患に対する内耳開窓術や卵円窓手術の適応例は本邦においてはきわめて少なく,したがつてこれらの手術の麻酔に関しての報告も僅少である。
岡山大学医学部耳鼻咽喉科教室においては昭和30年7月に初めて内耳開窓術を試みて以来,昭和40年末までの11年間に85耳に内耳開窓術を行なつている。また昭和33年からは卵円窓手術も始められ,これまでに施術されたものは17耳を数えるに至つている。これらの手術を成功裏に完成させるためには,その麻酔法の占める重要性を無視することは出来ない。わが教室においては昭和30年以来この麻酔記録を整理保存するとともにいろいろ検討を加え改良を重ねて来た。ここにその集計を報告し,諸家の御参考に供するとともに御批判を仰ぎたいと思う。
Methods of anesthesia employed for fenestration operation at the Otolaryngological Clinic of the Okayama Medical School are reported.
1) For operations among children, a general anesthesia using a mixture of nitrous oxide-oxygen-fluothane is employed.
2) Among adults, a local anesthesia is the rule with ample administration of premedication.
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