Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
慢性副鼻腔炎の多くにいわゆるアトピー型アレルギー(reagin type allergy1))が関与していることは欧米特にアメリカでは広く認められている。日本においても鼻アレルギー(いわゆるアレルギー性鼻炎)があるからアレルギー性副鼻腔炎の存在するのは確かであるがこの副鼻腔炎の特徴,頻度については全く明らかではない。又われわれが日常対象としている慢性副鼻腔炎の中にこのアトピー型アレルギーがどのような役割をし,どれ位の頻度であるかについても不明の点が余りにも多い。不明の点が多いばかりか研究の方法論についても必ずしも正しい指向を得ていないと考えられる。われわれはここ5年来いわゆる鼻アレルギーの研究,特にその診断法について検討を重ね,上述の命題解決の足がかりを得た。これによりいわゆる慢性副鼻腔炎とアトピー型アレルギーの関係にある結論を下し得たと信じている。
About 60% of cases of nasal allergies were found to be complicated by paranasal sinusitis; the allergens mostly consisting of house-dust. The age of morbidity appeared to be before reaching 20. No polyposis was seen either with or without sinusitis.
In cases of chronic sinusitis about 10% of the number showed signs of atopic allergy; the allergens in these were also the house-dust.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.