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人物スケッチ(5)山田博之氏
西端 驥一
pp.387
発行日 1964年4月20日
Published Date 1964/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203253
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ヨーロッパ半年の見学旅行を終つて,ニースからマルセーユに赴き,日本郵船筥崎丸に乗船したのが,昭和6年の春もまだ浅い頃であつた。ある日デッキで1人の日本人に逢つたが,それが山田君である。小柄で,敏捷で,フランクな青年なので,それからの約40日間心ゆくばかり話し合つた。剣道の選手だつたとかで,船中でも1度その武者振を見せて貰つたように記憶する。
1901年岡山に生れ,1930年に渡欧,ベルン大学院で勉学してドクトルの称号を得た。耳鼻科方面では,私や黒須博士と親しくしたが特記する程のエピソードはない。
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