特集 鼓室形成術
残存耳小骨,Polyethylene Tube,Tantalum Wireによるコルメラ形成
黒住 静之
1
,
金谷 真
1
,
益田 弦
1
1岡山大学医学部耳鼻咽喉科
pp.873-881
発行日 1962年10月20日
Published Date 1962/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202929
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鼓室形成術が行われる様になつて既に10年を経過し,その間に種々の研究,改良がなされて来たが未だ解決すべき幾つかの問題があると思われる。コルメラを何によつて,如何に形成して新成鼓室を作り,それを保持するかということも,その内の重要な課題であろう。
鼓室形成術の中,WullsteinのΙ,Ⅱ型は成績が良いが,それに比してⅢ,Ⅳ型,殊にⅣ型は良くないというのは一般的な傾向の様で,我々の経験もその例外ではない。
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