ミニテクニック
耳垢は耳小骨鉗子で
越智 晶俊
1
1越智医院
pp.931
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900989
- 有料閲覧
- 文献概要
全身所見をみる場合,見落としてはならないのが鼓膜の所見である.特に乳幼児の場合は成人と違って,耳の痛みを訴えてくれない.しかし,大小様々な耳垢があって,うまく見えないことが多い.著者は拡大鏡のついた耳鏡と,耳小骨鉗子を使用して,耳垢を除去している.さすがに動きまわる子は,危険でどうにもならないが,筆者のように不器用であっても慣れれば安全にかつ痛がることもなくきれいに耳垢を除去でき,鼓膜が観察できる.耳鏡は眼底鏡と共用できるし,耳小骨鉗子は1万円くらいであった.安全のためにも先端が鈍なほうが使いやすいようである.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.