特集 TEES
【TEESで治す】
耳小骨の形態異常
太田 有美
1
,
佐藤 崇
1
Yumi Ohta
1
,
Takashi Sato
1
1大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
キーワード:
TEES
,
耳小骨奇形
,
舩坂の分類
,
高分解能側頭骨CT
,
Multifocal型
Keyword:
TEES
,
耳小骨奇形
,
舩坂の分類
,
高分解能側頭骨CT
,
Multifocal型
pp.1514-1517
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001397
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はじめに
耳小骨の形態異常とは,耳小骨の変形や欠損などが生じた病態であり,疾患としては,先天性耳小骨奇形や外傷性耳小骨離断などが含まれる。先天性耳小骨奇形は,胎生5週から7週に誘導される軟骨性耳小骨原基から骨化が終了して,ツチ骨,キヌタ骨,アブミ骨の形態が完成する24週頃までの段階に異常が生じて起こる。そのため,出生時から伝音難聴を示すのが特徴である。外傷性耳小骨離断は,何らかの外力により耳小骨の変位や変形をきたすものであり,後天的に伝音難聴が生じる。
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