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電気眼振記録装置の使用小験—立木豊教授開講20週年記念論文
朴沢 二郎
1
,
柴原 良平
1
,
角田 幸
1
,
宇佐神 正海
1
1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.773-777
発行日 1961年9月20日
Published Date 1961/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202735
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I.緒言
眼振の記録には,大別して三つの目的がある。第一は症例を記録し,長く保存しようという目的,第二は,眼球運動を分折してその中より何れか診断の手懸りを掴もうという目的。第三は,直接眼振を観察出来ない場合,例えば廻転中のNystagmusとか,閉眼時のNystagmusを観察しようとする場合に間接的に此を記録する必要が起きて来る。従つて単に眼振を直接観察する丈でなく,此を実際に記録する事は臨床的にも極めて重要なことである。
さて眼球運動を記録描写しようという企ては既に1891年に試みられ,その後も同様の研究が続けられて来た。然し此等は全べて実験研究の域を出ず,漸く臨床研究にも使用し得る様になつたのは1950年以後の極く最近の事である。
It is known that extraneous noise has influence in the way in which electro-nystagmography may be recorded. To obtain a neat recording the authors employed a darkroom and the recording was taken with patient with his eyes opened during the process.
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