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耳性帯状疱疹について
市原 正雄
1
,
小松 晃
1
,
松本 道
1
1昭和医科大学耳鼻咽喉科教室
pp.519-524
発行日 1961年6月20日
Published Date 1961/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202689
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I.緒言
1904年Körnerに依つて命名されたHerpeszoster oticus(耳性帯状疱疹)は,耳及びその周辺に疱疹を生ずる他,顔面神経麻痺,聴神経,三叉神経,前庭神経障害を伴う臨床上極めて特異な症状を呈する疾患であり,顔面神経麻痺を来した例はTryde(1872)に依つて始めて報告されている。以来相当数の報告が見られ,本邦に於いては昭和5年佐藤のものを嚆矢とし最近では森本,猪等の詳細な報告が見られる。先に我々も本症の3例について本誌上(32巻7号)に報告したが,最近再び本症の3例を経験したので追加報告する。
Three cases of herpes zoster of the exter-nat ear are reported; the ages of the patien-ts were respectively, a woman 47, a woman28 and a man 41.
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