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特集 耳鼻咽喉科領域の皮膚・粘膜疾患
1.耳性帯状疱疹
1.Herpes Zoster Oticus
古田 康
1
,
大谷 文雄
1
Yasushi Furuta
1
1北海道大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
pp.517-522
発行日 2003年7月20日
Published Date 2003/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100932
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I.はじめに
耳性帯状疱疹(herpes zoster oticusまたはRamsay Hunt症候群)は水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)の再活性化により発症し,耳介・口腔咽頭の帯状疱疹,末梢性顔面神経麻痺,難聴・耳鳴・めまいなどの第8脳神経症状を3主徴とする。典型的な皮膚または粘膜疹と神経症状があれば診断は容易であるが,3主徴が同時に揃わない症例もよくみられ,また帯状疱疹が外耳道の発赤など外耳炎様症状を呈する非典型例もあり,慎重な診断を要する。また,顔面神経麻痺の回復はBell麻痺症例に較べて不良であることから適切な治療が重要である。
本稿ではRamsay Hunt症候群の診断ポイントを中心に解説する。
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