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強力ネオミノファーゲンCの耳疾患に対する治験例について
鈴木 昭雄
1
,
中村 正
1
,
鈴木 修
1
,
岡部 てい
1
1東京都立豊島病院耳鼻咽喉科
pp.1011-1013
発行日 1960年11月20日
Published Date 1960/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202572
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I.はしがき
強力ネオミノファーゲンC(以下SNMCと略す)の各種疾患に対する治療効果は従来より種々報告され,その解毒,抗アレルギー作用についての評価は高いものがある。特に耳鼻咽喉科疾患で鼻内粘膜の浮腫消退や耳管カタルに於ける滲出液の減少等に著明な効果が認められているが,これ等の症状の好転がSNMC以外の抗アレルギー剤の使用では認められなかつた報告例のあることよりみて,SNMCに広範な薬理機序のあることがうかがわれる。
我々は当外来で各種疾患にSNMCを使用し,かなりの治験例を得たのであるが,従来,耳管カタルにSNMCを使用した報告例が少ないので,本疾患につてのSNMCの効果について報告する。
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