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耳鼻科領域におけるシノミン・ナトリウムの局所使用経験例
鈴木 安恒
1
,
斎藤 芳郎
1
,
宮部 勳
1
,
坂口 正雄
1
,
斎藤 英子
1
,
山口 麗
1
1慶大医学部耳鼻咽喉科
pp.675-679
発行日 1960年8月20日
Published Date 1960/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202509
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I.緒言
最近サルファ剤の発達は目ざましく,特に一連の新持続性サルファ剤の出現をみたが,その抗菌力並びに抗感染力は強力となり,経口投与においては1日1〜2回の少量投与によつて極めて高い有効血中濃度を維持し,効果も確実であるという。しかしこれらの新持続性サルファ剤は経口的投与による全身療法が殆んどすべてであると云える。ところがここにシノミン・ナトリウムが合成されるに至り,これは水に易溶性のため局所的使用並びにその効力において,従来のサルファ剤に比して優れており,その使用範囲も広いことが推察され,耳鼻科領域における局所使用の臨床経験例を使用別に分けてその成績を検討すべくまとめてみた。
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