Japanese
English
薬剤の臨床
「シノミンナトリウム」腟錠の使用成績
Clinical effects of "sinomin natrium" vaginal suppository
伊藤 郁夫
1
,
小林 幸代
1
,
荒川 博司
1
,
森脇 敏之
1
,
榊原 務
1
,
水野 金一郎
1
,
竹内 敦敏
1
Ikuo Ito
1
1名古屋市立大学医学部産婦人科教室
pp.777-779
発行日 1961年9月10日
Published Date 1961/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202493
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近来抗生物質の出現により臨床的応用の減少したかに見えた「サルファ」剤も,抗生物質に対する耐性菌,菌交代現象「アレルギー」等の諸問題に関連して再認識されるに至つた。当教室では先に長時間有効血中濃度を保持し,且つ抗菌「スペクトル」の広い「サルファ」剤「シノミン」末の腟内散布療法,次いで溶解度の高く且つ粘膜面よりの吸収が認められる「シノミンナトリウム」の腟内散布療法について発表した。然るに今回,塩野義製薬会社より粉末に比し投与量の一定し,しかも溶解度の高く,粘膜面よりの吸収の容易な「シノミンナトリウム」腟錠の提供を得,適用疾患患者に対し該腟錠の腟内投与療法を試みたところ従来の散布療法を凌ぐ優秀な治療効果を得たので茲に報告する。
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