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Behect氏徴候群の一例
野村 郁雄
1
,
上月 正秋
2
1長野県厚生連松代病院耳鼻咽喉科
2長野県厚生連松代病院産婦人科
pp.143-147
発行日 1960年1月20日
Published Date 1960/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202395
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I.緒言
口腔,眼,外陰部等の三部位の皮膚粘膜移行部にアフタ様潰瘍を生ずる疾患は,Behcet氏徴候群(1937)と命名され,眼科,耳鼻咽喉科,皮膚科,産婦人科等各領域に於いて諸家の報告が散見せられている。
著者等は,最近既往の妊娠及び分娩時に極めて特異な経過を辿り,然も約3年有余の長きに亘つて,屡々再発状態を繰返えしていた本症例に,Prednisolone(Codelcortone錠)を使用し,現在の処幸にも小康を維持している1例を経験したので,茲にその経過の概要を報告し御批判を仰ぎたい。
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