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昭和15年頃より胸部集団検診の簡易にして有効な方法としてりX線間接撮影が登場して以来,結核の集団検診に大なる実績を挙げており,益々此の方法は重視されて来た。即ち,昭和28年厚生省の発表によると,胸部X線間接撮影を受けたものは実に1000万人を越える数と云われ,此の検診法によつて発見された患者は,14〜15万人にも上ると称されて居る。斯くの如く胸部の集団検診には目覚ましき成果を挙げて居るX線間接撮影法も他科領域に於いて,特に我が耳鼻咽喉科に於いて此の方法が利用されて居る事は未だ聞かない所である。然るに最近我が科に於いても学校,会社,団体等に於ける集団検診が屡々施行され,然も現在は唯視診による検査が施行されて居るに過ぎない。胸部の集団検診に於ては有効な方法とされて居る此のX線間接撮影が,何故耳鼻科領域に於いて応用されないのであろうか。此の疑問に答える前にX線間接撮影法に就いて極く簡単に記載して見よう。
The indirect method of obtaining X-ray pi-cture which has brought favorable results in the field of chest diseases is applied sinus X-rays. Best results are obtained by usiug direct current from battery sourses 64--67Kv at 200mA and the camera for photographic picture being placed at the distance of 60cm from the fluroscopic viewing plate.
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