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新抗菌性物質ロイコマイシンの化膿性中耳炎に対する臨床使用経験
工藤 憲雄
1
,
佐藤 三郞
1
1福島県立医科大学耳鼻咽喉科教室
pp.510-513
発行日 1957年6月20日
Published Date 1957/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201805
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近時各種感染症に対する数々の抗生物質の発見使用は益々盛んとなり,その使用に際しても吾々は,日常その摘要に戸惑わされてる現況であり,又一方各種抗生物質に対する耐性菌,更に菌交代症等の発現は之ら薬剤投与の制約を示し,殊に最近に至つては,抗生物質アレルギーの問題も考慮しなくてはならなくなり,低廉で貴重な薬剤の使用も危惧がもたれる様になつてきた。
吾々は最近,新抗菌性物質,点眼用ロイコマイシン(以下LM.と略す)を主として慢性中耳炎の局所療法に試用し,予想外の効果をあげて居るのでここにその使用経験を報告する次第である。
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