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ロイコマイシンによるアレルギーの数例
川島 尚
1
1耳科
pp.601-602
発行日 1958年7月20日
Published Date 1958/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202055
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緒言
新抗生物質ロイコマイシン(Leucomycin)(以下L.M.と略す)は国産の抗生物質であり,応用範囲の広い優秀なもので,ペニシリン・ショツクが大きな社会問題となつた現在,ペニシリンに代るべき薬品とさえ言われております。本誌々上に於ても,すでにL.M.の化膿性中耳炎に対する臨床使用成績は2, 3報告1)2)され,いずれも優秀な成績をおさめている様考えられます。又各科領域の報告3)でも,副作用の少ないすぐれた抗菌物質と認められている様である。
しかし,ペニシリン・ショツク発生以来,薬剤の効力も大切ではあるが,より以上に安全性の高いことが必要であり,ことに吾々開業医にとつては,その立場上,特に安全性が強調され,安全度の高いものでない限り,使用出来ない現状である。
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