特集 副鼻腔炎の病理と治療
副鼻腔手術後の病態経過
西端 驥一
1
,
尾曾越 秀
2
1慶応大学医学部
2慶応大学医学部教室
pp.1008-1024
発行日 1956年12月25日
Published Date 1956/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201697
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緒言
慢性副鼻腔炎の手術法は最近著しく進歩した。上顎洞根治手術にとどまらず,篩骨洞から蝶形洞,前頭洞迄広く掻爬される様になつた。然し依然として症状の改善されないもの,新たに不快症状の現われた患者達に接する機会も亦決して少くない。
綜合法により上顎洞は勿論の事前頭洞から篩骨洞まで,更に蝶形洞をも掻爬され,一時は軽快したものの数ヵ月後に再び鼻漏,頭重を訴えて苦しむ患者もある。
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