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特集 今さら聞けないかぜ診療のABC
《かぜと耳鼻咽喉科診療》
かぜ後の後鼻漏と副鼻腔炎
Sinus infection and post-nasal drips following common cold
高本 宗男
1
,
竹野 幸夫
2
Muneo Takamoto
1
,
Sachio Takeno
2
1JA広島総合病院耳鼻咽喉科
2広島大学大学院医歯薬保健学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.914-917
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201839
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Point
●鼻汁分泌は生理的な現象であるが,感冒罹患や副鼻腔炎に伴う産生異常と成分変化が臨床的に愁訴として認識される。
●感冒罹患による鼻汁分泌亢進には,神経原性炎症,鼻粘膜分泌細胞への刺激,副鼻腔炎合併による修飾反応などが関与している。
●感冒の原因の大半はウイルス感染である。続発する急性鼻副鼻腔炎では肺炎球菌,インフルエンザ菌,モラクセラ・カタラーリスが主な起炎菌である。
●後鼻漏(postnasal drip syndrome:PNDS)の発症機序としては,鼻閉の増強,鼻汁組成の粘弾性の変化,知覚神経の過敏性亢進,などが想定される。
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