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下咽頭及び気管上部に現われた代償性月経の1例
滝田 坦
1
1北海道大学耳鼻咽喉科学教室
pp.606-607
発行日 1956年9月20日
Published Date 1956/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201632
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緒言
耳鼻咽喉科領域に代償性月経が多く現われる事は諸家の多く報告する所である。
代償性月経の最も知られている部位は鼻腔にして,Roth(1920)は225例中鼻粘膜30%,瘻孔18%,皮膚10%,肺8%,乳房5%,胃,口腔,咽頭4%,膀胱3.5%,耳2.5%,眼,腸1.3%,喉頭,気道,腎臓0.9%,腟0.45%と述べている。私は最近3年前より内科疾患を疑われていた下咽頭及び気管上部に現われた代償性月経の一例を経験したので報告する。
Takita reports a case of vicarious menstruation that caused a suspicion of the patient being affected with diseases of the chest. The site of bleeding occurred in the subglottic area of the trachea.
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