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慢性副鼻腔炎の細胞病理学的研究特に洞粘膜における形質細胞について
坂井 義太郞
1
,
小山 明
1
,
司城 重義
1
,
橋爪 芳郞
1
1日本大学医学部耳鼻咽喉科教室
pp.369-375
発行日 1956年5月20日
Published Date 1956/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201567
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1.緒言
最近,慢性炎の病理を再検討しようという気運がたかまり,その病理追究の鍵としてあげられるに至つたものに,組織免疫がある。本現象を解決するためには,これに参与する組織内細胞を,微細に分析して行かなければならない。
天野1)2)の二系性免疫論によれば,これにたずさわるものとしては,外膜形質細胞系と網内系とが考えられている。若しそうだとすれば,この現象中に生活している個々の細胞をとりあげ,その生活の場を考えに入れて行く必要があると思われる。
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