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クロロマイセチンによる幼児慢性副鼻腔炎の治療成績に就て
大石 力三郎
1
,
小泉 敏夫
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.294-297
発行日 1956年4月20日
Published Date 1956/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201549
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緒言
慢性副鼻腔炎の治療に於て,所謂化学療法は広く一般に用いられ,可成りの効果を收めつゝある事は衆知の事実であるが,小児,殊に幼児では,その罹患率が決して少くないにも拘らず1)2),治療の面に於て,成人に用いられている各種療法も実施出来ず,治療に困窮する場合に遭遇する事が多いが,我々は最近,クロロマイセチン(三共)の小児用パルミテート液及び錠剤を用い,幼児の慢性副鼻腔炎患者に内服療法を試みた所,予期以上の効果をあげる事が出来たので,茲にその成績の概要を報告し,御批判を仰ぐ次第である。
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