臨床實驗
トラコーマに對するクロロマイセチンの効果に就ての研究(第2報)—Prowazek氏小體の消長に就て
土屋 淳之
1
1新潟大學醫學部眼科教室
pp.1122-1125
発行日 1952年12月15日
Published Date 1952/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201381
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トラコーマ治療に際しクロロマイセチンも1.0%軟膏として眼局所に適用すれば,テラマイシン,オーレオマイシンに比し優劣を認め難い效果の擧げられる事は,余が先に三國教授と共著にて報告したところであり,又本劑による各種濃度の比較に就ては余の前報にて發表したところである。前報にて余は高濃度を用うる程有效な事,高濃度を用いても全然刺戟の無い事,安定性である事等は本劑の利點であると述べたが,實地上は1.0〜2.0%軟膏を用いて充分の旨も記載した。今回はこの1.0%及び2.0%軟膏を用いた場合のProw-azek氏小髄(以下P小體と略する)の消長に就て追及したので以下にその成績を記載する。
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